息子からの携帯が鳴る。
「どうしたぁ?」
「うん、、ジジが居なくなった」
ジジとは息子が可愛がっているネコである。
先日、息子と会ったとき話してくれたんだけど
何日か前から食べないし動かなくて一箇所にうずくまっていると。。。
息子にはノラ猫の習慣を教えてない。
今まで飼ってきた猫は皆、ペットショップで購入したか貰ってきた子。
ノラの放し飼いしている猫は死ぬとき消えてしまうんだ。
「それぐらい知ってるよ。やっぱ死んじゃったんだね、きっと」
息子の声のトーンが沈んでいて可哀相だった。
猫っ可愛がりと言うが寝るときも食べるときも一緒だと話していたから。
親父と話せばいいのに、悲しかったんだね。聞いて欲しかったんだね。
「気を落とすな。少し様子みて、、ね?」
そう言って電話を切った。
今、一人ぼっちだって言う。尚更なんだよね。
私が近くに居たら、もっと話きいてあげるのだけど・・・・・

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