=白のロングコート=
2003年1月12日天気予報は晴れ。最高気温13度。
昨日から「どこいこうか?」で答えは出さなかったが
朝おきてから地図を2人で広げる。
RIOが「ガラス探しに海へいこうか?」と言ってくれた。
本当は彼、海より川のが好きなのに。
冬の海は想像を超える寒さだと釣りをやる私がなにより知っているが
「この気温だし風もないから海いこ♪」意見一致。
前の晩、ご飯は炊いた。朝ごはん食べて髪を洗って即効オニギリ作り。
京急に乗って走水を目指す。
走水は私にとって思い出深いところ。
彼は初めてのデートで私を連れて行ってくれた場所。
馬堀海岸駅から団地を抜けて海岸にでる。
「こんな海が近いとこに住みたいよぉ」
「ここらへんならイイかもね」
そんな会話をしながら歩くと目の前に懐かしい海が広がる。
R16の防波堤には釣竿を立てた人々が楽しんでいる。
釣り人を冷やかしながら歩くのもいい。
しばらく行くと砂浜へ降りれた。
砂浜を2人でガラス片を探しながらキョロキョロして進む。
ガラス片と粘土を使ってランプを作るつもりなの。
「これじゃ小さいし」文句をいいながらRIOにも探させる。
海は静かで冬のせいか澄んでいた。
沢山の鳥たちの声が耳に飛び込んでくる。
砂浜からボート屋が密集する民家の間へ入る。
同じような何かの工場が点在して不思議でたまらない。
覗き込んでは探りをいれる。
工場の出入り口に箱が積まれていた。。
そこにはワカメがついていた。
そっかー納得しながら、また崖の上に向かって歩く。
「砲台があるんだよ」っていうので小さな砂浜から砲台の狭い
石垣のふちをたどる。かなり私には歩きづらい。
その石垣は円形で古墳のようにこんもりした森につつまれている。
高さは10Mないだろうか?
石垣に沿っていくと私の知っている貝殻の海岸へでた。
とりあえずブレイク。遠いコンテナ船を眺めながらお茶とオニギリ
を食べる。時間制限がないってなんていいんだろう。
思いはお互いに胸に伏せているけど考えてしまっても許される時間。
いつまでもココでこうしていたいなぁ。。内心はそう思う私。
見ているだけでいい。飽きない景色と風が癒していく。
しばらく貝と遊んでRIOが砲台に行こうと誘う。
「でも全部、崖で登れないよ」私が言っても「大丈夫、道あるから」
そう昔、10年以上前にRIOはここに来ている。
(また本当かしら?)
半信半疑でついていく。背の高い草むらから砲台の崖を登る。
急な斜面から岩をつたい狭い足場でロッククライミングしてるようだ。
もう少しというところで足場がみつからない。
「ダメだ。降りよう」
そんなこと言われても降りるほうが怖い。
5Mくらい登ってきてしまっている。足を踏み外せば落ちるのは間違いなし。
「怖いよぉ〜」
私は年甲斐もなく体が硬直したまま動けないで叫んでしまう。
なんとか1段おりたとこから別ルート発見。
すんなり頂上まで登れた。。。が。。
そこは草むらというよりブッシュ。。
背の高い細い竹に絡むツタ。。。
掻き分けて道なき道を進む。。
白いロングコートできた私はすでに諦めてしまった。
それより道がない。。人が歩いた形跡がないのだ。
「あなた来た事あるって言ったじゃない!」
どこへ入っていっても道らしきものは見当たらなかった。
中央付近まで近寄ると前が開けた。
これが砲台の跡。。深さ5M奥行き20Mくらいの穴があいているが草が茂って
なにもみえない。。せっかく苦労してきたのに・・・
半分、恨み節になってきた私だけど「帰りどうすんの?崖降りれないよ?」
また、あそこを降りるのは絶対むり。。。
崖の円周は少し楽に歩ける。今度は降りれそうなルートを探す。
海側にロープを発見。。「はぁ。。これで家に帰れる・・・」
手を真っ黒にしてロープをつかみRIOの後を降りた。。
もう、、こんな汚い私たちって何?
2人とも頭は枯れ草だらけ。ポケットにまで入っている。
白いコートは悲惨なグレーになっていた・・・
もとの貝殻の浜へいき一息つく。
グチグチ私に言われても平気な顔のRIO。
気を取り直して漁港から走水神社へ向かうつもりが金網に鍵をかけられ仕方なく
もと来た崖の淵を戻る。
R16にでてボート屋から斜めの細い裏道へ入る。
歩いてきたことがない場所だったが井戸があちこちにあるのに気がつく。
なんで?それだけ水がきれいで最近まで使われてきたのだろう。
乾くことのない井戸が生きている。こんなに沢山、せまい地域で見るのは私も
初めてでRIOさえ驚いていた。写真をとりまくる。
みんな一緒だと思うんだけどぉ??
この道をいくと魚屋さんと寺と神社がある。
相変わらずここはトンビが多い。
走水の神社は私も好き。湧き水は好みの味ではないが思い出がそうさせるのか
神社らしい神社と感じる。
いつものとおり手を洗い水を頂いたら脇の道を発見。
坂を少しいくとRIOが水路をみつける。
辿っていくとキレイな水が管から溢れていた。どうやらここが水道局らしい。
源泉を管理しているのだ。ご満悦なRIO。
奥には不思議な池らしき跡もある。水はない。
私の目的は神社の上にある石碑だった。階段がみえたので上がるが、いつまでも
階段が終わらない。
結局、神社裏の山の上まで来て見たが石碑は見つからなかった。
ゆっくりと下り道を歩きながら海が遠くに見えるのを確認する。
最後まで降りたらR16だった。
また砂浜に戻りボート屋の犬をかまいながら、帰路につく。
夕暮れが近いから猫が待つおうちに帰ろう。
昨日から「どこいこうか?」で答えは出さなかったが
朝おきてから地図を2人で広げる。
RIOが「ガラス探しに海へいこうか?」と言ってくれた。
本当は彼、海より川のが好きなのに。
冬の海は想像を超える寒さだと釣りをやる私がなにより知っているが
「この気温だし風もないから海いこ♪」意見一致。
前の晩、ご飯は炊いた。朝ごはん食べて髪を洗って即効オニギリ作り。
京急に乗って走水を目指す。
走水は私にとって思い出深いところ。
彼は初めてのデートで私を連れて行ってくれた場所。
馬堀海岸駅から団地を抜けて海岸にでる。
「こんな海が近いとこに住みたいよぉ」
「ここらへんならイイかもね」
そんな会話をしながら歩くと目の前に懐かしい海が広がる。
R16の防波堤には釣竿を立てた人々が楽しんでいる。
釣り人を冷やかしながら歩くのもいい。
しばらく行くと砂浜へ降りれた。
砂浜を2人でガラス片を探しながらキョロキョロして進む。
ガラス片と粘土を使ってランプを作るつもりなの。
「これじゃ小さいし」文句をいいながらRIOにも探させる。
海は静かで冬のせいか澄んでいた。
沢山の鳥たちの声が耳に飛び込んでくる。
砂浜からボート屋が密集する民家の間へ入る。
同じような何かの工場が点在して不思議でたまらない。
覗き込んでは探りをいれる。
工場の出入り口に箱が積まれていた。。
そこにはワカメがついていた。
そっかー納得しながら、また崖の上に向かって歩く。
「砲台があるんだよ」っていうので小さな砂浜から砲台の狭い
石垣のふちをたどる。かなり私には歩きづらい。
その石垣は円形で古墳のようにこんもりした森につつまれている。
高さは10Mないだろうか?
石垣に沿っていくと私の知っている貝殻の海岸へでた。
とりあえずブレイク。遠いコンテナ船を眺めながらお茶とオニギリ
を食べる。時間制限がないってなんていいんだろう。
思いはお互いに胸に伏せているけど考えてしまっても許される時間。
いつまでもココでこうしていたいなぁ。。内心はそう思う私。
見ているだけでいい。飽きない景色と風が癒していく。
しばらく貝と遊んでRIOが砲台に行こうと誘う。
「でも全部、崖で登れないよ」私が言っても「大丈夫、道あるから」
そう昔、10年以上前にRIOはここに来ている。
(また本当かしら?)
半信半疑でついていく。背の高い草むらから砲台の崖を登る。
急な斜面から岩をつたい狭い足場でロッククライミングしてるようだ。
もう少しというところで足場がみつからない。
「ダメだ。降りよう」
そんなこと言われても降りるほうが怖い。
5Mくらい登ってきてしまっている。足を踏み外せば落ちるのは間違いなし。
「怖いよぉ〜」
私は年甲斐もなく体が硬直したまま動けないで叫んでしまう。
なんとか1段おりたとこから別ルート発見。
すんなり頂上まで登れた。。。が。。
そこは草むらというよりブッシュ。。
背の高い細い竹に絡むツタ。。。
掻き分けて道なき道を進む。。
白いロングコートできた私はすでに諦めてしまった。
それより道がない。。人が歩いた形跡がないのだ。
「あなた来た事あるって言ったじゃない!」
どこへ入っていっても道らしきものは見当たらなかった。
中央付近まで近寄ると前が開けた。
これが砲台の跡。。深さ5M奥行き20Mくらいの穴があいているが草が茂って
なにもみえない。。せっかく苦労してきたのに・・・
半分、恨み節になってきた私だけど「帰りどうすんの?崖降りれないよ?」
また、あそこを降りるのは絶対むり。。。
崖の円周は少し楽に歩ける。今度は降りれそうなルートを探す。
海側にロープを発見。。「はぁ。。これで家に帰れる・・・」
手を真っ黒にしてロープをつかみRIOの後を降りた。。
もう、、こんな汚い私たちって何?
2人とも頭は枯れ草だらけ。ポケットにまで入っている。
白いコートは悲惨なグレーになっていた・・・
もとの貝殻の浜へいき一息つく。
グチグチ私に言われても平気な顔のRIO。
気を取り直して漁港から走水神社へ向かうつもりが金網に鍵をかけられ仕方なく
もと来た崖の淵を戻る。
R16にでてボート屋から斜めの細い裏道へ入る。
歩いてきたことがない場所だったが井戸があちこちにあるのに気がつく。
なんで?それだけ水がきれいで最近まで使われてきたのだろう。
乾くことのない井戸が生きている。こんなに沢山、せまい地域で見るのは私も
初めてでRIOさえ驚いていた。写真をとりまくる。
みんな一緒だと思うんだけどぉ??
この道をいくと魚屋さんと寺と神社がある。
相変わらずここはトンビが多い。
走水の神社は私も好き。湧き水は好みの味ではないが思い出がそうさせるのか
神社らしい神社と感じる。
いつものとおり手を洗い水を頂いたら脇の道を発見。
坂を少しいくとRIOが水路をみつける。
辿っていくとキレイな水が管から溢れていた。どうやらここが水道局らしい。
源泉を管理しているのだ。ご満悦なRIO。
奥には不思議な池らしき跡もある。水はない。
私の目的は神社の上にある石碑だった。階段がみえたので上がるが、いつまでも
階段が終わらない。
結局、神社裏の山の上まで来て見たが石碑は見つからなかった。
ゆっくりと下り道を歩きながら海が遠くに見えるのを確認する。
最後まで降りたらR16だった。
また砂浜に戻りボート屋の犬をかまいながら、帰路につく。
夕暮れが近いから猫が待つおうちに帰ろう。
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