=家裁=

2002年10月18日
元夫は一応、「話をつけたい」と思っているのか?それも疑わしいが、わずかな望みで調停の呼び出しに会社から駆けつける。
裁判所は夫婦を同じ日に呼び出す。
しかし、私の場合、危険が伴うので時間をずらし、話は別の階で行われた。
ここまでしてくれたのに、元夫は1時間も早くきていたらしい。ほぼ私と同じ時間に着いた。
あわてて書記官などがガードしながら階を変える。廊下の一番奥の部屋で事情を聞かれる。
元夫の話は、もう聞いたあとらしく、「やり直したい」と言ったそうだ。本当にそんな気持ちがあるとは思えないけど。
私は「子供を引き取って、別れたい」と言った。
「わかりました」そういって書記官は「事務所にご案内しますから、そこでお待ちください」
女性が職員の詰めている事務所の一番奥にあるイスに座らせる。ここは一番、目が届いて安全らしい。
20分ほど待たされて少し年配の偉そうな裁判官が私に言い放った。
「もう言っていることが正反対すぎて和解は不可能と判断しました。調停はこれで終了します」
はぁ?たったこれだけの為に時間と労力を費やしたのか?
あとは自ら裁判を起こすしかないらしい。
肩を落として会社の制服ままの私はエレベーターまで女性に見送られていく。
ドアが閉まろうとしたとき、女性の後方で赤いシャツを着た元夫が手を振っていた。せっかく隠しに隠してくれたのに。追いかける気はないらしいが鳥肌が立つ。
確かにニヤリと笑っていた。

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