=土曜日の恐怖=

2002年9月14日
土曜はRIOは仕事だった。
私は土曜は休みで部屋の2階で洗濯を干し
掃除も終わった。。
昼ごはんも適当で、まだ片付いていない部屋で荷物を持っていったりきたり。。
午後になり
さぁ。。PCでもしようかしらって思ったとき
玄関のチャイムが激しくなる。。
尋常ではない鳴らし方。。怖くなってドアにはでない。
こっそりわきのガラス窓から覗く。。
昼間は外から部屋は見えないはずだから。。
レースのカーテンごしに主人の姿が通りすがる。。
鳥肌がたった。。なぜココがわかったのか?
そのまま固まってしまい動けない。。
なにより一人きりの部屋に押し込まれたら終わりだから。。
30分くらい1階で固まっていた。。
ラジオのボリュームを下げて居留守を試みる。。
幸い、主人は誰もいないと思っているらしい。。
携帯で誰かに電話をしている。。
よく聞こえないのでそっと2階へあがって窓を開ける。。
どうやら誰かをここへ呼んで待ち合わせをしているのが解った。。
2階の壁に体をもたれて暫く様子をみる。。
会社にいるRIOには連絡したくない。。
「早く帰ってよ・・」怖くて体が震えてる。。
誰かがくるまで缶ジュースを飲みながら部屋の目の前で座り込んでる主人がみえた。。
10分もすると大家さんと話しているのが見える。。
大家さんは女でイロイロ根堀り葉堀り聞かれている。。
事情を知らないから怖い。。
私は幸い、大事を考え大家さんには勤め先を言っていない。。
「何時に家をでて何時に帰宅しているのですか?」
「私の家内が男に連れていかれてココにいるのです。家財道具まで盗まれて」
そんな話が聞こえてくる。。
あぁ。。大家は何もかも話している。。信じきって・・・・
どうやら部屋の鍵を開けろと無理やり迫っている。。
それは大家さんでも出来ないと首を振る。。
また少し経つと携帯で電話していた相手だろうか。。古いベンツが部屋の前に横付けされた。。
あ。。これ不動産屋だ。。
主人は「自分の荷物が盗まれてこの部屋にあるから鍵をあけろ」と
大家と不動産屋に迫っていたらしい。。
話がみえたとき主人が切れて大きな声を上げだした。。
「このままじゃ部屋の鍵を開けられてしまう」
恐怖を感じて警察へダイレクトに電話した
。110番ではなく区の警察署だった。
私は以前の事件から区の移り住んだ住所の電話番号を警察官に聞いていたのだった。
「何かあったらココへ電話しなさいね。管轄ちがうけど話をしておくよ」と
言ってくれていた。
携帯を急いでならす。。あぁ。。電池がない。。
早くでて!!泣きべそをかきながら電話する。。
管轄の警察が事情をすぐ察知してくれた。。
「早く!!鍵を開けられちゃう!!!」泣いて叫ぶ私に
「このまま切らないで!!大丈夫!!5分でいくから。。平気だから」
警察官に切羽つまったものがわかったようだ。。
本当に数分でパトカー2台がきた。。
大家さんと不動産屋はワケがわからない様子・・・
気が動転している。。
警察には「私が部屋の中にいることを主人にバレないようにして」と言っておいた。
バレれば、あとでなにをされるか解らない。。
あくまで警察を呼んだのは近所の人ということにしてもらう。。
主人は警察がきて興奮しているのか一生懸命、事情を説明するが通じるわけがない。。
警察は先日起こした銃刀法違反も過去の埃も承知していた。
「はいはい。。事情は署で聞こうねー」と嫌がる主人を無理やりパトカーへ押し込み
走っていった。。
パトカーはもう1台いて。。
ドアのチャイムを鳴らす警察官がみえる。。
「もう大丈夫だから鍵あけて」叫んでいる・・
大家と不動産屋が警察官に事情を聞いている。
まだ2階にいる私は電池切れした携帯を握り締めたまま1階へ降りてドアを開けた。。
泣きはらした顔で警察や大家に顔をだした。。ひきつり笑いしかできない。
事情をもう一度、ノートへ書かれる。。
「あなた彼は仕事でしょう?このままじゃアレはすぐ釈放されるから一人じゃ危ないや。
とりあえず警察でかくまうからお財布と身の回りのものを持ってきて」
言われるまま。。大家さんと不動産屋へ会釈だけしてパトカーに乗せられる。。
「同じ署内で怖い」と言ったら「絶対、会わせないから平気」って言ってくれた。
すっかり人だかりのできた近所では、これから有名人なんだろう。。
そう思いながら15分ほど走った警察署へ向かう。

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