=暑い日=
2002年8月9日翌日、やはり警察から携帯へ電話がきた。
「今日、保釈されるから避難しなさい」
私は予想してはいたが、慌てた。
すぐRIOに電話する。
このままではダメだ。荷物をせっかく2人分、寝ずにまとめたのに
水の泡。。何ひとつ持ち出せなくなる。
とりあえず夫がこの部屋へ入れないようにすればイイ。
私はとりあえず4〜5日分の小さい荷物をつくりRIOは
カギをシリンダーごと変えると言い出した。
私はまだ、ここの部屋の権利があるので罪にはならない。
このまま子供の机や私のPCを置いたまま出て行くわけにも
いかないと思った。
近所に私の知り合いのカギ屋があったが休業。
RIOは急遽、都内のカギ屋まで行くという。
そうしながらも夫の友人へ訳をはなし、霞ヶ関まで夫を迎えにいって
くれるよう、お願いした。
夫は都内の検察庁から釈放される。
何時に出てくるのか警察でも解からないから友人を通して
知りたかった。夫と会えたところで電話をもらうことにした。
夫は真っ直ぐ帰れば夕方5時ころにはココへ着いてしまうようだ。
もう、あまり時間がない。。
間に合うか間に合わないか?
「大丈夫、絶対、間に合わせるから」って言い残してRIOは出て行った。
私も腹をくくって「RIOが帰るまで息子と待とう」と思った。
一度、シリンダーをはずし、それと同じ型のシリンダーを買うらしいので
それを持って行った。部屋のカギはもう、かからない。
夫が帰ってきたらおしまい・・・
外は炎天下。。一番あつい時間にRIOは出て行った。
役所へもう1度、施設への手続きのお願いを電話でしておく。
すぐにココから脱出できるように。
せっかく用意しておいた息子と私の家財は持っていけない。
次の機会を狙うしかない。
夫がココへ戻ってくるなら私と息子は逃げるしかなかった。
これで当分、自宅近くには近寄ることができない。
なんだか私と息子は家無き子みたいだ。
もう時間がない。。RIOが戻ったのは4時をまわっいていた。
全身汗だく。。相当、走ったらしい。こんな一生懸命なRIOを初めて見た。
息を整えるヒマなくRIOは新しいシリンダーへ交換した。
一刻も早くココを出なくてはいけない。
危険を感じて息子を先に役所へタクシーで向かわせる。
それから30分ほどたって、ようやくカギは完成した。
カギが閉まるのを確認してRIOと私は急いで外へでた。
もう、役所の人と会う約束の時間はとうに過ぎていた。
それも、どうでもいいくらいRIOは必死でカギを変えてくれた。
フラフラと2人で喫茶店へ入りコーヒーを飲む。
疲れたRIOの顔が悲しい。そして、また離れ離れの時間がくる。
私はそれが辛かった。不自然だと思った。
なにしろ行く所がない。お金もない。2人とも給料前・・・
あの施設へ入っている限りは寝る場所と食事は確保できる。
RIOは仕方なく今までの自宅へ戻る。
私は役所の人にガミガミ叱られながら息子と共にタクシーで施設へ向かった。
この間と同じところだ。
今度は緊急避難ではなく手続きをして正式に入所した。
職場へも謝りの電話を入れる。
職場は夏休みの休暇中だったが、もう辞めるしかない。
いつ夫が乗り込んでくるかわからない。。
生活が苦しかったので私は夜、お運びのバイトもしていた。
昼間のPCワークとは違い体が動かせるバイトが気に入っていた。
ここも電話を入れて辞めると言わなければいけなかった。
早くアパートを探そう。。
幸い夏休みでもあり息子の時間もある。
RIOと三人の住まいが欲しい。
明日からアパート探し。。
何処から探していいのかもわからないけど
息子の意思が一番だと思う。
出来るだけ環境を変えたくない。
同じ生活はさせてあげれないけど。
きっと大丈夫。私にはRIOがついてるから。
そう思いながらクーラーのない施設で息子と二人、布団を並べて眠った。
「今日、保釈されるから避難しなさい」
私は予想してはいたが、慌てた。
すぐRIOに電話する。
このままではダメだ。荷物をせっかく2人分、寝ずにまとめたのに
水の泡。。何ひとつ持ち出せなくなる。
とりあえず夫がこの部屋へ入れないようにすればイイ。
私はとりあえず4〜5日分の小さい荷物をつくりRIOは
カギをシリンダーごと変えると言い出した。
私はまだ、ここの部屋の権利があるので罪にはならない。
このまま子供の机や私のPCを置いたまま出て行くわけにも
いかないと思った。
近所に私の知り合いのカギ屋があったが休業。
RIOは急遽、都内のカギ屋まで行くという。
そうしながらも夫の友人へ訳をはなし、霞ヶ関まで夫を迎えにいって
くれるよう、お願いした。
夫は都内の検察庁から釈放される。
何時に出てくるのか警察でも解からないから友人を通して
知りたかった。夫と会えたところで電話をもらうことにした。
夫は真っ直ぐ帰れば夕方5時ころにはココへ着いてしまうようだ。
もう、あまり時間がない。。
間に合うか間に合わないか?
「大丈夫、絶対、間に合わせるから」って言い残してRIOは出て行った。
私も腹をくくって「RIOが帰るまで息子と待とう」と思った。
一度、シリンダーをはずし、それと同じ型のシリンダーを買うらしいので
それを持って行った。部屋のカギはもう、かからない。
夫が帰ってきたらおしまい・・・
外は炎天下。。一番あつい時間にRIOは出て行った。
役所へもう1度、施設への手続きのお願いを電話でしておく。
すぐにココから脱出できるように。
せっかく用意しておいた息子と私の家財は持っていけない。
次の機会を狙うしかない。
夫がココへ戻ってくるなら私と息子は逃げるしかなかった。
これで当分、自宅近くには近寄ることができない。
なんだか私と息子は家無き子みたいだ。
もう時間がない。。RIOが戻ったのは4時をまわっいていた。
全身汗だく。。相当、走ったらしい。こんな一生懸命なRIOを初めて見た。
息を整えるヒマなくRIOは新しいシリンダーへ交換した。
一刻も早くココを出なくてはいけない。
危険を感じて息子を先に役所へタクシーで向かわせる。
それから30分ほどたって、ようやくカギは完成した。
カギが閉まるのを確認してRIOと私は急いで外へでた。
もう、役所の人と会う約束の時間はとうに過ぎていた。
それも、どうでもいいくらいRIOは必死でカギを変えてくれた。
フラフラと2人で喫茶店へ入りコーヒーを飲む。
疲れたRIOの顔が悲しい。そして、また離れ離れの時間がくる。
私はそれが辛かった。不自然だと思った。
なにしろ行く所がない。お金もない。2人とも給料前・・・
あの施設へ入っている限りは寝る場所と食事は確保できる。
RIOは仕方なく今までの自宅へ戻る。
私は役所の人にガミガミ叱られながら息子と共にタクシーで施設へ向かった。
この間と同じところだ。
今度は緊急避難ではなく手続きをして正式に入所した。
職場へも謝りの電話を入れる。
職場は夏休みの休暇中だったが、もう辞めるしかない。
いつ夫が乗り込んでくるかわからない。。
生活が苦しかったので私は夜、お運びのバイトもしていた。
昼間のPCワークとは違い体が動かせるバイトが気に入っていた。
ここも電話を入れて辞めると言わなければいけなかった。
早くアパートを探そう。。
幸い夏休みでもあり息子の時間もある。
RIOと三人の住まいが欲しい。
明日からアパート探し。。
何処から探していいのかもわからないけど
息子の意思が一番だと思う。
出来るだけ環境を変えたくない。
同じ生活はさせてあげれないけど。
きっと大丈夫。私にはRIOがついてるから。
そう思いながらクーラーのない施設で息子と二人、布団を並べて眠った。
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